ちょうどよく脱力する

本気だったり深刻であることほど、力が入るのは自然なことなようだ。

ただ多くの場合、力が入りすぎて、「力んでいる」になってしまう。これは心身ともに消耗する。

そこで説かれるのが「脱力」ということらしい。

 

けど本気であるほど「うまく力を抜く」ということが難しい。

これはいいかえると「どこに力をいれて、どこに力を入れないか」という課題である。

「がむしゃらに、とにかく力を入れる」より繊細な何かが必要らしい。

 

ただその「ちょうど良い力」が出せると、少ない力でこれまで以上の効果が出る、みたいな感覚がある。

例えるなら弦楽器を鳴らす時。弱過ぎても強過ぎても響かないけど、ちょうどいいバランスで良い音が鳴る。

またバランスの話になったわ。

 

これはあらゆることに言える気がする。

歌や演奏でも「脱力」は言われるし。武術でも「脱力」が必ず出る。これは物理的(身体的、筋肉的)に実際に力を入れないことが効果を生むというのがわかりやすいからだろう。

 

それらだけでなく、精神的にもそういう部分がある気がする。

大事な仕事、楽しみな趣味、大切な人との関わりとか。

「肩の力を抜く」みたいな。

 

そして国家、世界、宇宙、この世の全てもまた同様であり……(とか言い出すと急にスケールがデカくなってまるですごい話をしているかのように錯覚させる)