「ただ晩飯に油そば食った話だろ」という説もあるが、もはやそれを証明できない

今日の夜は、油そばを食べるか、カレーを食べるか、2択に迫られた。

人は、油そばを食べるかカレーを食べるか2択に迫られた時、2種類に分かれる。

 

油そばを食べる人と、

カレーを食べる人だ。

 

俺はどちらの人になるのか、それを決める勇気がなかった。。

仕方がない、ここはコイントスでもして決めよう。。

そう思っていた。

 

その時、俺の中の〈俺〉が語りかけてきた。

「それで良いのか」と。

「お前の人生をコイントスで決めるのか」と。

 

20分後。

俺は、油そばを前にしていた。

 

〈俺〉が言う。

「ただの油そばじゃない。〈俺が選んだ油そば〉だ」

 

お、〈俺〉……!

そうして俺と〈俺〉と〈ちくわ大明神〉は抱き合って泣いた。

 

しかし彼らは知る由もなかった。

これが、惨劇の始まりであることを──